2000-12-18 ArtNo.24725
◆UAEグループ、ガス・パイプラインをインドまで延長検討
【ドゥバイ】Dolphinガスプロジェクトのスポンサー、United Arab Emirates Offsets Group(UOG)のメンバーらは建設が計画されている数十億米ドルのパイプラインを、インドまで延長する可能性を検討している。
エコノミック・タイムズが12月15日伝えたところによれば、日量30億立方フィートのガスをカタールからアブダビ、ドゥバイを経てオマーンに輸送する全長800キロのパイプライのコストは80億~100億米ドルと見積もられる。パイプラインをインドまで延長する協議は初歩的段階にあるに過ぎないが、業界観測筋は、パイプラインは最終的にオマーンからパキスタンを経て主要消費国のインドまで延長されるものと見ている。
インドのエネルギー消費に占めるガスの比率は7%と、国際平均の23%をかなり下回る。しかしインドの天然ガス需要は過去10年間着実に拡大しており、上記の比率は2002年には15%、2025年には20%に拡大する見通しだ。
アラブ首長国連邦最大のプロジェクトに数えられるドルフィン事業は、1999年3月に計画が具体化、UOGは、その後1年ほどして米国拠点のEnron及びフランスのTotal FinaElf傘下Elf Aquitaineを計画(パイプラインと上流部門事業)に抱き込んだ。目下プロジェクトにはUOGが51%、Enron/Elf Aquitaineが合計49%出資している。
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