2000-12-18 ArtNo.24720
◆スターライト・オプティカル、新工場建設/本部を米国に移転
【ムンバイ】Sterlite Optical Technologies Ltd (SOTL)は14日、インドに新たに年産1000万キロ・メートルの光ファイバー製造工場を建設するとともに、本社を米国に移転すると発表した。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン及びザ・ヒンドゥーが12月15日報じたところによれば、SOTLは2億5000万~3億米ドルを投じ、免税優待地区に2期に分けて光ファイバー製造施設を建設、年産500万キロの第1期分は2002年までに稼働する。SOTLのAnil Agarwal会長は、記者会見の席上、以上の消息を語ったが、工場建設地は明らかにしなかった。同氏によると、光ファイバーの需要は現在の6000万ファイバー・キロから4年内に2億4000万ファイバー・キロに拡大する。SOTLの現在の光ファイバー製造能力は年間200万キロで、来年1月までには300万キロに拡大される。SOTLはCorning、Lucent、Alcatel、Pirelli、住友と並ぶ国際プレーヤーになることを目指しており、新工場の完成後は同社の国際市場シェアは現在の1%から5~7%に拡大する見通しだ。拡張費の75%は内部資金で賄い、残りは外部から取り入れる。
SOTLの製品は現在90%輸出されており、米国への本社移転も輸出市場の開拓が主要な目的。本社オフィスはアトランタか、ニューヨークに設けられる。SOTLは向こう5年間に年率70%の成長が予想される国内光ファイバー市場においてもリーダーシップを維持する。
SOTLのAshok Panjwani取締役(テレコム)によると、米国への本社移転は、フォトニクス領域への事業展開の助けにもなる。また、本社の移転に伴い、海外証取への上場や海外テクノロジー企業買収の機会も探る。来年の営業額は3億米ドルを見込んでおり、同社は売上の12%を研究開発(R&D)に投じているため、来年のR&D支出は3600万米ドルに達する見通しと言う。
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