1995-07-22 ArtNo.2470
◆<馬>GDP成長率、今年8.7%/来年8.4%:MIER
【クアラルンプル】マレーシアの国内総生産(GDP)は今年8.7%、来年は8.4%の成長が見込まれるが、98年以降は7.5~7.8%に鈍化する見通しだ。
マレーシア経済研究所(MIER)は20日、“1995-96年マレーシア経済展望”と題する報告書を発表するとともに、以上の見通しを明らかにした。それによると今年第1四半期のGDPは9.9%の成長を遂げており、通年でも8.7%の成長が見込める。しかし主要貿易相手国の経済成長鈍化から来年の成長率は8.4%に減速しそうだ。昨年20%の成長を見た公共投資は今年10.9%、来年は11.4%の伸びが見込まれる。公共支出の伸びは昨年の10.1%から今年は4.2%、来年は3.6%に鈍化するものと見られる。これに対して民間支出は就業機会の拡大と可処分所得の増加に刺激され、今年は8.9%、来年は8.2%の伸びが見込める。今年と来年の民間投資の伸びは13.9%と12.4%に達する見通しで、失業率は今年2.8%、来年は2.7%と見込まれる。 マレーシア経済は向こう3年間(95/96/97年)依然8%台の成長率を維持できるが、88年から緩慢化し、その後は中期的に7.5~7.8%の成長レベルが保たれるものと見られる。これは大型インフラ工事や主要建設プロジェクトが97年にほぼ完成するためだが、7.5%の成長は依然として満足のいけるレベルと言える。
インフレは政府の努力により、今年は3.7%、来年も4%以下のレベルに収まりそうだ。(NST,MBT,STAR,ST,BT,LZ:7/21)
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