2000-12-13 ArtNo.24677
◆黄金の四辺形ハイウェイ事業にアニュイティー方式採用
【ニューデリー】バジパイ首相により定められた2003年12月の期限までに主要4都市(デリー/カルカッタ/チェンナイ/ムンバイ)をリンクする5952キロのいわゆる黄金の四辺形(GQ:Golden Quadrilateral)ハイウェイを完成させるため、インド全国幹線道路局(NHAI)は、BOT(build-operate-transfer)をベースに毎年工事費を分割払いするアニュイティー・トーリング(annuity tolling)方式の導入を決めた。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが12月11日伝えたところによれば、その実、GQは決してアニュイティー・トーリング方式が採用される唯一の例ではなく、NHAIは最近発注した一連のBOTハイウェイ・プロジェクトにアニュイティー方式を導入している。NHAIがダイレクト・トーリングやシャドー・トーリング方式よりもアニュイティー方式を好む理由には、前2方式を採用したプロジェクトに入札を希望する者が少ないことが挙げられる。
ダイレクト・トーリングは一部の路線を除き生存能力がなく、交通量に基づいて工費が支払われるシャドー・トーリングも交通量測定のリスクが存在する。何故なら交通量のモニターは困難で、予測値の信頼度も低い。したがってこうしたリスクを犯して入札を行うデベロッパーは少ない。こうした点を配慮すれば、アニュイティー方式は実行しやすく、入札の透明度は高く、営業収入面のリスクを回避できるため銀行融資も受けやすいと言った少なからぬメリットが存在する。
この他、ダイレクト・トーリングやシャドー・トーリングのコンセション・ドキュメントは依然準備ができておらず、2003年12月までにGQを完成する使命を負うたNHAIとしては、既にドキュメントが完成しているものを採用するに越したことはないと判断したものと見られる。
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