2000-12-13 ArtNo.24673
◆地元/デンマークのセメント会社が日本Nirmaan買収に関心
【カルカッタ】地元セメント会社3社-Grasim Industries/Gujarat Ambuja/Shree Cements-及びデンマーク企業Aalborg Portland Ltdが、財政難に陥った白色セメント・メーカー、Nihon Nirmaan Ltdの買収に関心を表明している。
Nihon Nirmaanは250クロー(US$5400万)/500万トンと見積もられるインド白色セメント市場の第3のプレーヤーだが、目下操業しているのは、Grasim傘下のBirla WhiteとJK SyntheticsグループのJK Whiteの2社のみ。前者が市場の3分の2のシェアを占めている。
Nihon Nirmaanは1984年に創設され、日本セメントとの提携の下にラジャスタン州Jodhpur付近のGotanに設けた工場の商業運転を1991年にスタートしたが、3年後には赤字経営に陥り、1997年に操業を停止、産業財政再建局(BIFR)の管理下に入った。
Nihon NirmaanのJ.P. Bhalotia重役(MD)は1998年と1999年に7クローと8クローの再建案を提出したが、何れも実行されなかった。Nihon NirmaanにはBhalotia氏が20%、日本セメントが8%、ラジャスタン工業開発公社(RIDC)とラジャスタン州鉱業開発公社(RSMDC)が合計4%、金融機関が20%、一般投資家が残りを出資している。1999年9月期年度の純損失は1.65クロー、累積損失は56.54クローで、その後の会計記録は存在しない。
Bhalotia氏によると、オペレーティング・エージェンシーを務めるICICI Ltdから上記の企業が、Nihon Nirmaanの権益に関心を抱いていることが伝えられたが、具体的商談は行われていない。今月第4週にはGrasimが同社工場を視察する可能性が有り、最も最近関心を表明したAalborg Portland Ltdも追って工場視察に訪れるものと期待していると言う。
|