2000-12-13 ArtNo.24672
◆Nalco、国際価格底入れに関わらず一部アルミ製品値下げ
【ムンバイ】インド第2のアルミ製造能力を有する国営National Aluminium Company(NALCO)は、国際市場の在庫水準が低下し、アルミ価格が底入れしたにも関わらず、一部アルミ製品価格を僅かに引き下げた。
エコノミック・タイムズが12月11日伝えたところによれば、Nalcoの動きは1万8000クロー(US$38.9億)の国内アルミ市場におけるシェアを維持する措置と見られる。
アルミ鋳塊価格はトン当たり700ルピー、アルミ・ソー(sow)は同500ルピー、それぞれ値下げされ、またカスト・ストリップ製品にはディスカウントが認められたため、実質的にトン当たり2000ルピーのカットになる。目下国内におけるアルミ鋳塊のトン当たり価格は8万4000ルピーとなっている。
消息筋によれば、Nalcoは設備補修のため生産を縮小しており、このため線材の供給が十分行えない状況にある。Nalcoはこうした中で、線材原料のソー価格を引き下げ、常連顧客のつなぎ止めを図ったものと見られる。
過去2ヶ月間には、やはり国営のBharat Aluminium Companyもカスト・ストリップ価格をトン当たり2000ルピー引き下げており、Nalcoはこれに対抗する上からも値下げせざるを得なかった。
Nalcoの年間アルミ精錬能力は23万トンで、インド国内ではAV Birlaグループの旗艦Hindalcoの年産24万トンに次ぐと言う。
|