2000-12-12 ArtNo.24665
◆Rio Tinto Orissa Mining Ltd、総合鉄鉱事業の積出港選考
【カルカッタ】英/豪合弁の鉱山会社Rio TintoとOrissa Mining Corporation (OMC)の51:49の合弁会社Rio Tinto Orissa Mining Ltd(RTOML)は、オリッサ州のGandhamardan/Malanjtoli2地区における総合的鉄鉱プロジェクトの積出港として、Paradip港とDhamra港の何れを利用するか、検討中だ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが12月9日報じたところによれば、パラディープ港は既存の港だが、Dhamraはシンガポール拠点のInternational Seaports Pte Ltd (ISPL)が建設を計画中で、3年乃至4年後に完成する。ISPLは米国SSA、インドのL&T、タイのPrecious Shippingの合弁会社。RTOMLは目下、両港のメリットを比較対照しているが、パラディープ港は既にインフラが完備、鉄鉱石搬出の経験も有る。加えてパラディープ港湾局(PPT:Paradip Port Trust)は年間を通じて20万重量トンの船舶が寄港可能な水深17~18メートルの停泊施設の提供を保証している。
これに反してDhamra港の建設工事はまだ開始されていないが、オリッサ州政府は2006/07年にRTOMLが操業を開始した際、Dhamra港で年間最低500万トンの貨物処理を保証するよう期待している。RTOMLは生産開始後5年で、年間2500万トンの鉄鉱石を採掘、最終的に5000万トンの採掘を目指している。
これに対してIndian RailwaysはDaitariと港湾を結ぶ全長250キロの鉄道の建設・経営を合弁で進めることを提案している。Rio Tintoは独自の鉄道施設の経営を希望しているが、インド政府はこれを認めていない。Gandhamardan/Malanjtoli地区には8億トンの鉄鉱石が埋蔵されているものと見積もられている。製品の50%は輸出され、残りは国内市場に供給される予定だ。
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