2000-12-11 ArtNo.24644
◆関西ペイント子会社Nerolac、装飾用塗料市場開拓に注力
【ムンバイ】関西ペイントが出資する年商629クロー(US$1.36億)のGoodlass Nerolac Paints(GNP)は、装飾用塗料市場の開拓に本腰を入れる構えだ。
エコノミック・タイムズが12月8日報じたところによれば、GNPは工業用塗料市場の43%のシェアを握っているものの、装飾用塗料市場のシェアは15%にとどまっている。加えて工業用塗料市場は3600クロー(US$7.78億)のインド塗料市場の25%を占めるに過ぎない。GNPのT R Venkatesh重役(MD)によると、このためGNPはH M Bharuka副MDに装飾用塗料部門の采配を委ね、装飾用塗料市場の開拓に乗り出した。
Nerolac商標は目下のところエコノミー・セグメントにプレゼンスを有し、この他Goodyと言うサブ・ブランドも有するが、GNPは関西ペイントの装飾用塗料ブランドAllescoを発売、プレミアム・セグメントに進出する計画だ。
GNPは、また装飾用塗料の寿命を長くするため最近米国拠点のGood Year Chemicalsと技術提携した。両社は公共住宅を含む住宅プロジェクトを共同で手掛ける。GNPは今後プロジェクト・ビジネスの25%が新築住宅ビジネスで占められるものと見ている。GNPはまた目下1万社のディーラー網を強化する計画だ。
一方、GNPは数ヶ月以内にその社名からGoodlassを削除することを検討している。これはタタ・グループが今年2月にGNPの28%の持分を140クローで関西ペイントに売却したのに伴うもの。この結果関西ペイントはGNPの65%のシェアを掌握した。GNPにはこの他、一般個人投資家が15%、法人投資家が20%出資している。GNPのT R Venkatesh重役(MD)によると、Goodlassの名称は削除するが、80年にわたる歴史を有するNerolacの名称は維持すると言う。
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