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2000-12-11 ArtNo.24640
◆国営金属商社MMTC、新設鉄鋼会社NINLの支配権益掌握
【ニューデリー】国営Minerals and Metals Trading Corporation Ltd(MMTC)は、オリッサ州における年産110万トンの総合鉄鋼プロジェクトを進める新会社Neelachal Ispat Nigam Ltd(NINL)に新たに50クロー(US$1080万)を投資する方針を決めた。
インディアン・エクスプレスが12月8日報じたところによると、インド工業開発銀行(IDBI:Industrial Development Bank of India)も50クローの投資を認めているが、MMTCとIDBIの合計100クロー(US$2161万)の新資金注入は、韓国のLucky Gold Internationalと英国のCommonwealth Development Companyがプロジェクトへの出資を見合わせたのに伴うもの。NINLへの出資者には、この他、オリッサ州工業振興投資公社(IPICOL:Industrial Promotion and Investment Corporation Ltd)が含まれる。
新資金100クローの注入により、NINLの負債/自己資本比率は大幅に改善され、元利返済負担も軽減される。またMMTCのNINL出資額は150クロー(US$3241万)に拡大される。MMTCはNINLの高炉にコークスを供給するために設立されたKonark Metcoke Ltd (KMCL)にも出資しており、両社の経営権と総合的な輸出入ビジネスの采配を握ることになる。これによりMMTCのグループ営業額は約1420クロー(US$3.07億)拡大する見通しだ。MMTCは主要プロモーターとして、NINL及びKMCLの借入に対して二次的保証も提供する。
これまで独占経営してきた鉱物・金属貿易の自由化に伴い、1991年以来2000クロー(US$4.32億)のビジネスを喪失したMMTCは、民間業界との競争を乗り切り、アジアの主要商社になる目的を達成する上から、積極的な事業の多角化を図っている。新設鉄鋼会社NINLが投資対象に選ばれた理由には、フレキシブルな製品ミックス(銑鉄/鋼片/線材)から他の鉄鋼会社のように大量の製品在庫を抱え込む恐れが少ないこと、また鉄鉱山がスチール・プラントに隣接しているため、運輸コストもかからないことが挙げられる。
輸出振興資本財(EPCG:export promotion capital goods)スキームの下に、無関税で輸入された中古高炉施設は、鋳造/原料ハンドリング・システム/電力供給システム等の付属施設もほぼ完成し、2001年第1四半期の試運転を予定している。
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