2000-12-08 ArtNo.24628
◆近く穀物バルク・ハンドリング施設建設の入札募集
【ニューデリー】インド政府は民間の参加を得て穀物の配送荷役施設(bulk grain handling facilities)を全国に設ける計画で、近く入札参加希望者を募集する。当面、合計300万トンの処理施設が設けられ、コストは総額4500クロー(US$9.72億)と見積もられる。
インディアン・エクスプレスが12月6日、オフィシャル・ソースの情報として報じたところによれば、消費者問題/食糧/公共配給制度省(ministry of consumer affairs, food and public distribution)は、Food Corporation of India (FCI)と共同で2000年12月31日までに民間企業や合弁企業の入札希望者を募集する。
バルク穀物処理プロジェクトの下、総合的な輸送システムとともに、約500万トンの荷役配送処理が可能な施設(サイロ等)が設けられる。政府は既にこの種の施設を設ける候補地20カ所を選定しており、総コストは6000クロー(US$12.96億)前後に達する見通しだ。これらの施設は、穀物集散地、港湾、東北地区等に通じる物流拠点等に隣接して設けられ、各サイトは相互にリンクされる。またバルク穀物処理用の特製貨車やトラック等を装備した運輸システムの構築も求められる。
こうしたプロジェクトは政府が今年初めに承認した国家貯蔵政策(National Storage Policy)に基づくもので、政府はこの種の大型施設の建設請負業者に対して最低稼働率を保証する。
この他、FCIは5000~1万トンのキャパシティーを有する小規模な地下倉庫の建設をBOO(建設・所有・経営)方式で発注する計画で、近く関係入札を募集する。
政府はまた最大100万トンのキャパシティーを有する倉庫施設を民間の手により建設することを計画している。この種のプロジェクトには1袋当たりの月間保管料をベースにした最長7年間の政府保証が提供される見通しだ。しかし1袋当たりの料金は未定。
Shanta Kumar消費者問題/食糧/公共配給制度相は最近、国家貯蔵政策の見直しを行った。FCIは2000年10月1日現在2664万トンの貯蔵施設に2271万トンの物資を貯蔵していると言う。(SEAnews:2000-10-23号参照)
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