【ニューデリー】Petronet LNG Ltd(PLL)の総額4億米ドルと見積もられる液化天然ガス(LNG)海運契約の価格入札には、一次選考を通過した8チーム中4チームが応札した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが12月1日政府筋の言を引用し伝えたところによれば、1700時間に及んだ価格入札の受付は11月30日に締め切られたが、財務困難を抱える韓国系チームを含む4チームが入札を見合わせたため、今後のレースは残る4チームにより争われることになった。しかしPLLはこれら4チームに技術・商業・価格入札の期限を未だ通知していない。
PLLはカタールのRasGasがグジャラート州Dahejの再ガス化ターミナルに供給する年間500万メートル・トンのLNGを向こう25年間にわたり輸送するLNGタンカー2隻をタイム・チャーターするため、同入札を募集した。
最終レースに参加することになった4チームとは、1)Mitsui O.S.K.Lines- NYK Line-K Line-Shipping Corporation of India、2)Exmar-Great Eastern Shipping Company Ltd-Indian Oil Corporation、3)Malaysia International Shipping Corporation Bhd-Essar Shipping Company Ltd、4)Osprey Maritime-Al Manhal International Group-Shipping Corporation of India。
インド国営海運会社Shipping Corporation of India (SCI)は、Mitsui O.S.K.Lines- NYK Line-K LineとOsprey Maritime-Al Manhal International Groupの2チームのパートナーを務めている。ちなみに外国海運会社は地元海運会社とパートナーを組むことを義務づけられている。
ペトロネットLNGは入札者が容易に銀行融資を受けられるよう契約条件を緩和したにも関わらず、財政難に直面する韓国系3チーム--1)Hyundai Merchant Marine Company Ltd、2)Hanjin Shipping Company Ltd、3)S K Shipping - Samsung Corporation consortia--は、最終レースへの出場を見合わせた。また8番目のチーム、Leif Hoegh-Foresight Ltdも最後の1分間に撤退を決めた。地元海運会社Varun Shipping Company LtdはHanjinのレース復帰に努めたが、韓国勢の全面撤収で、同社のLNG輸送ビジネス参入の努力も水泡に帰した。ペトロネットLNGは来年3月までに最終落札者を決める見通しだ。