2000-12-04 ArtNo.24575
◆産業連盟、製造業の振興目指す10箇条のアジェンダ提起
【ニューデリー】インド産業連盟(CII)は11月29日、成長の阻害要因を見出し、製造部門を振興するための10箇条のアジェンダを提起、その一環としてビジネス諮問委員会(BAC:Business Advisory Council)を設立するよう提案した。
デカン・ヘラルドが11月30日報じたところによれば、CIIの10箇条のアジェンダは12月2日に予定される首相の業界代表との会議に先立って発表された。
CIIはその提案書の中で、避けることのできない中国との競争に触れ、製造業が抱える問題に早急に対策を講じないなら、インドの中国に対する相対的ポジションは益々悪化する他ないと警鐘している。
インドのポジションを弱めている要因としてCIIは、高い資金コスト、高価で低品質な電力、硬直した雇用制度、貧弱なインフラストラクチャーを列挙、さらに製造業が直面する問題として需要萎縮に伴う設備過剰と新規投資の減退を指摘している。10箇条のアジェンダにおいては、特にインフラ・プロジェクトの実行と関係政策の完遂、中央の決定権強化、労働法/破産法の改正、民営化の加速等が指摘され、インディア・ミレニアム・デポジト(IMD)スキームを通じて調達された資金の少なくとも半ばはインフラ事業に投資すべきだとしている。
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