SEAnews 2000-12-04 ArtNo.24572

【ムンバイ】インド最大のアルミ会社Hindalco Industriesが、Bharat Aluminium Co(Balco)の51％の政府持分買収を巡るレースで、地元のSterlite Industriesと米国拠点のAlcoaを僅かにリードしているもようだ。
アルミナ年間20万トン、アルミニウム同10万トンの製造能力を有するBalcoは、国内アルミニウム市場の15％のシェアを握り、昨年の営業額は979クロー(US$2.11億)だった。
証券業界のアナリストによれば、今年初、アルミナ24万2000トン、アルミニウム11万7000トンの製造能力を有するIndian Aluminiumの75％の権益を買収したHindalcoは、今年3月末時点で333クローの現金準備を擁し、積極的な市場拡大戦略を展開している。
Dow Jones Industrial Averageのトップ・パフォーマンス銘柄に数えられるAlcoaは今年初Reynold's Metal Companyを45億米ドルで買収、世界のアルミ・ビジネスにおける支配的地位を築いた。同社は年率8％の成長を遂げるインド・アルミ市場におけるプレゼンス拡大に強い関心を寄せている。
Sterlite Industriesは、Madras Aluminum Companyのキャパシティーを3万2000トンに拡張、野心的な拡張戦略を採用しているものの、アナリストらは同社がBalcoの政府持分を買収する機会は限られていると予想している。グループはゼリー・フィルド・ケーブル、光ファイバー・ケーブル業界のリーダーで、銅精錬事業にも大きなプレゼンスを築いているが、アルミ・ビジネスについては依然として軽量級プレーヤーと目されている。