1995-07-21 ArtNo.2454
◆<星>セミコンダクター多国籍企業、相次ぎ好業績報告
【シンガポール】シンガポールに製造拠点を有する多国籍セミコンダクター企業が相次ぎ好調な業績を報告している。
SGSトムソン・マイクロエレクトロニクスNVは19日、7月1日締めの半期及び四半期業績を発表したが、アジア太平洋地域業務収益の力強い伸びに支えられ、第2四半期の売上は昨年同期比30.7%増の8億7850万米ドル、純益は41.7%増の1億2260万米ドルを記録した。これにより半期売上も30.3%増の16億6000万米ドル、同純益は38.3%増の2億2950万米ドルに達した。しかしながら第2四半期の粗利益幅は42.1%に40%の下降を見、半期のそれも40.9%に後退した。同社はマージン縮小の原因を製造施設の拡充に伴うコスト増及び米ドルの軟化に帰している。またアジア太平洋地域の収入増は幅広い製品の好調な売上に伴うもので、特にコンピュータ周辺機器、マイクロコントローラー、Eprom(エレクトロニカリー・プログラマブル・リード・オンリー・メモリ・チップ)の伸びが顕著だった。SGSトムソンは世界最大のアナログ・チップ・メーカーで世界市場の7.8%のシェアを占めている。同社は5億米ドルを投じ域内にウエハー工場を建設する計画だ。
ここ1週間ほどの間に発表された多国籍半導体企業各社の第2四半期純益を見ると、テキサス・インストゥルメンツが51%増の2億7800万米ドル、モトローラーが31%増の4億8100万米ドル、サイプラス・セミコンダクターが120%増の2560万米ドル、インテルが36%増の8億7900万米ドルと、インテルを除き、いずれもアナリストの期待通り、もしくはそれ以上の好業績を実現している。(BT:7/20)
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