2000-11-29 ArtNo.24538
◆鉄鋼国内需要17%アップ、輸出24%ダウン:JPC
【カルカッタ】今年初数ヶ月の国内鉄鋼需要は拡大したが、輸出は下降した。今年4月には国内需要が17%増加した反面、輸出は24%、輸入は10%、それぞれ下降した。
鉄鋼省に所属するJoint Plant Committee(JPC)の鉄鋼産業報告書によれば、こうした内需の拡大基調が長期的に持続するなら、不安定な輸出への依存を軽減できる。
最近のルピー対米ドル相場の軟化は、独立国家共同体(CIS)やブラジル等のローコスト・サプライヤーの脅威に晒される国産品の競争力強化に役立っている。
今日の市場動向からすれば、ここ暫く大規模な輸出ボリュームは期待できないが、国内需要が拡大するなら、海外向け製品の一部を国内市場に振り向けることができる。
将来の見通しに関しては、短期的に低調な市況が持続するものと見られ、合金鉄を除くスチールの需要は2653万トン前後と見られる。
国内で生産されていないグレードのCR coils、electrical steel sheets、tin plates製品に関しては、在庫が拡大する一方、国内で製造されていないグレードの合金鉄やステンレス・スチールには供給不足が生じる見通しだ。国際市場の動向に左右され易い鉄鋼製品、即ち輸出向け鉄鋼製品にはbars、rods、HR coils、platesが含まれる。国際市場の現在のリセッションは引き続き鉄鋼価格を低迷させる見通しだ。
中期・長期の鉄鋼需要見通しについては、2001-02年の需要が3268万トン、2006-07年のそれが4880万トンと見積もられると言う。
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