2000-11-27 ArtNo.24506
◆SAIL/TISCO、米国の反ダンピング調査をWTOに提訴
【カルカッタ】Steel Authority of India Ltd (SAIL)とTata Iron and Steel Company Ltd(Tisco)は、両社の熱間圧延コイル(HRC)に対する米国鉄鋼会社6社の反ダンピング制裁申請が米国当局に受け入れられるのを阻止するためジュネーブの世界貿易機構(WTO)紛糾解決機関(DSB:Dispute Settlement Board)に訴えた。
エコノミック・タイムズが11月23日、インディアン・エクスプレスが同24日報じたところによると、R K Prasannan鉄鋼担当デベロプメント・コミッショナーはWTOへの訴え手続きをとった後記者会見し、両社は追って米国商務省に今回の訴えの主旨を説明するだろうと語った。
それによると、米国の鉄鋼会社6社は11月13日、インドのHRCメーカーがその製品をダンピングしているとして、商務省にインド産HRCに反ダンピング税を課すよう申請した。米国政府は、20日後には同陳情を受理、反ダンピング税と相殺関税を課すものと見られ、そうなればインド産HRCの米国におけるトン当たり価格は現在の265米ドルから500米ドルにジャンプする。同訴えが受け入れられた場合、最も大きな影響を被るのはSAIL、Tisco、Essar Steel Ltd(ESL)と見られると言う。
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