【ニューデリー】インド政府は会社更生法に相当する既存の“Sick Industrial Companies Act(SICA)”を廃止し、“Corporate Debt Restructuring(CDA)”メカニズムを導入する計画だ。
エコノミック・タイムズが11月23日伝えたところによれば、SICA問題を担当する閣僚グループ(GOM:group of ministers)は先週の会議で以上の合意に達し、今国会に関係議案を提出する方針だ。
それによるとCDRには全ての銀行、金融機関の代表が参加し、中央銀行(RBI:Reserve Bank of India)、インド工業開発銀行(IDBI:Industrial Development Bank of India)、インド産業信用投資会社`(ICICI:Industrial Credit and Investment Corporation of India)、インド国立銀行(SBI:State Bank of India)、インド銀行協会(IBA)の各会長が常任理事を務める。
既存の産業/財政再建局(BIFR:Board for Industrial and Financial Reconstruction)を通じた再建案の立案には1年を要するが、CDRの下では再建計画は短かければ90日以内、長くても180日以内に立案される。しかし、債権者が早期に債権を回収し、関係企業から手を引くことができるかと言えば、そうではなく、債権者は再建計画が立案され、軌道に乗るまで辛抱強く待機せねばならない。