1995-07-21 ArtNo.2450
◆<星>6月の国産非石油製品輸出成長率顕著に鈍化
【シンガポール】シンガポールの6月の国産非石油製品輸出は前年同月比実質(以下同)9.4%増加したが、5月の15.3%の伸びを下回った。これにより今年第2四半期の伸び率は、第1四半期の29.9%から10.7%に大幅に鈍化した。
貿易開発局(TDB)の発表によると、5月に1.8%の伸びを見た石油輸出も、6月には7%減少した。輸入の伸びも5月の14.4%から6月の13.3%に鈍化、この結果往復貿易の成長率は5月の14.2%に対して、6月は11.8%にとどまった。市場別の6月の国産非石油製品輸出の伸びは、欧州連合(EU)向けが5月の14.1%増を上回る17%の増加を見たものの、米国向けは5月の17%増から13.5%増に減速、またマレーシア、香港、オーストラリア向け輸出はそれぞれ1.9%、4.9%、12.6%のマイナス成長を記録した。スミス・ニュー・コートのエコノミストは、懸念には及ばないものの景気は減速しつつあるとし、国内総生産(GDP)成長予測を当初の8%から7.5%に下方修正した。しかし4月の貿易統計発表時点で既にGDP成長予測を7.5%に下方修正していたJMサスーンの調査部門責任者は、景気減速がこれ以上進むことはないと予想している。(ST,BT,LZ:7/20)
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