2000-11-24 ArtNo.24491
◆RIL、Exideのために特殊グレードのポリプロピレン開発
【カルカッタ】Reliance Industries Ltd (RIL)はバッテリー製造会社Exide Industries Ltd (EIL)のためにスペシャル・グレードのポリプロピレン(PP)の開発を図っている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが11月21日、消息筋の言として伝えたところによれば、これはインド東部地区におけるHaldia Petrochemicals Ltd (HPL)の出現に対応したもの。EILもHPLもハルディアを拠点にしているため、RILとしては地理的な劣勢を挽回するためにもHPLに先駆けて、EILが必要とする特殊PPを開発する必要がある。EILは4年ほど前にバッテリー・ケースの原料をゴム原料からハイ・パーティクルPPに転換した。同社は目下韓国のサムソンから同原料を輸入している。
テクノロジー・パートナー、Unipolの協力も得てRILのProduct Application and Research Centre (PARC)で開発された新製品のムンバイにおける試験生産は間もなく開始される。RILは同製品を売り込む際、輸入品を少なくとも10%下回る価格をオファーするものと予想される。目下国内PP市場の65%のシェアを占めるRILは、スペシャル・グレード製品の比率を高め、収益性を高める戦略を採用している。首尾良くEILの契約を獲得できれば、新たに月間3万5000トンのPPをEILに供給することになる。
東部地区のPP市場規模はこれ以前の年間5万7000トンから現在の9万2000トンに年率11%の成長を遂げている。RILは東部地区では約43%のシェアを占め、残りの市場を、Indian Petrochemicals Corporation Ltd、Gas Authority of India Ltd、HPLが争っている。
HPLの出現で既存の石油化学プレーヤーは既に影響を受け始めている。RILの東部地区におけるシェアは、HPLの稼働で今のところ僅かな下降を見たに過ぎないが、今後HPLの操業が軌道に乗れば、影響は拡大するものと見られる。RILの年間PP製造能力は100万トン、HPLのそれは22万トンとなっている。
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