2000-11-23 ArtNo.24476
◆グジャラート州石油公社、Nikoの鉱区運営資格停止
【アーマダバード】グジャラート州Haziraに位置するガス鉱区の支配権益を握るGujarat State Petroleum Corporation (GSPC)は、カナダ拠点のNiko Resources Ltdに対し、合弁契約4.4.1(a)及び(c)条項違反を理由に鉱区運営資格の停止を通知した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが11月22日報じたところによれば、2、3ヶ月前にはハジラ陸上鉱区の8つの油井から各20万立米のガスが採取され、商業生産の準備が整ったとの消息が伝えられたが、その直後、Essar Steel Ltd(ESL)は9月23日以降日量25万立米のガス採取に失敗した廉でパートナー2社をグジャラート高裁に訴えた。
ガス購買契約の下、ガスの供給が中断した際には、合弁会社は供給されなかったガスの80%を弁償せねばならない。これは1日当たり110万ルピーに相当する。これに対してESLは、実際にガスが採取されようが、されまいが、1日当たり4万7490ルピーをガス輸送料としてGujarat State Petronet Ltd (GSPL)に支払わねばならない。GSPLはグジャラート州内のガス輸送業務を手掛けるために設けられた新会社。
一方、GSPCは11月20日、カリガリ拠点のNiko(Ed Sampson会長/R.N. Ohlson社長)に対して不合理且つ違法な行為を理由に鉱区運営資格の停止を通知した。
グジャラート州政府筋によるとNikoのハジラにおける違法な操業中断により、州政府は莫大な損失を被った。合弁会社の従業員にはNikoのオペレーション・ライセンスを停止することを、内々に通知済みと言う。
GSPC筋によると、NikoはGSPLへの11%の出資を計画するGaz De Franceに対し、出資を見合わせるよう勧告、このためGaz De Franceは、Nikoからの書簡をGSPCに示し、合弁パートナー間に発生した対立について説明を求めた。
NikoがGaz De Franceに送付した9月26日付けの書簡には、「36インチのパイプラインはNikoが提案し、設計したものだが、GSPCは今やNikoのシェアを没収し、サードパーティーを通じて国際企業に売却を図っている。したがって関係パイプラインへの出資は暫時見合わせるべきだ」と記されていたと言う。ハジラ・ガス鉱区にはGSPCが67%、Nikoが33%出資している。
グジャラート州政府はNikoの身勝手で横暴な振る舞いを中央政府の石油・天然ガス省と炭化水素資源総監(DGHC)にも報告した。
NikoはGSPCとの合弁事業の他、新探査ライセンス政策(NELP II)の下、Relianceとともに沖合12鉱区の探査に参加しており、それぞれ10%出資していると言う。
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