SEAnews 2000-11-21 ArtNo.24452

【ニューデリー】記憶装置製造のMoser Baer India Ltd (MBIL)はデリー近郊ウッタルプラデシュ州Noida工場の第3次拡張計画に充当するため、海外商業借款及び私募を通じて1億1000万米ドルを調達する計画だ。
インディアン・エクスプレスが11月20日報じたところによれば、Moser Baer IndiaのRatul Puri重役(ﾋﾞｼﾞﾈｽ開発担当GM)は同紙に以上の計画を語った。それによると今年12月末までに7300万米ドルの外貨建てローンを取り入れる。同ローンの半ばはユーロ、半ばは米ドル建てになる。さらに債券の私募発行を通じ、やはり今年末までに別途3700万米ドルを調達することも検討している。
これらの資金は来年度に予定される1億5000万米ドルの拡張計画に充当され、拡張計画にはレコーダブル及びプレ・レコーダブルＣＤ／ＤＶＤの製造能力の増強が含まれる。MBILはまた数ヶ月以内にリライタブルＣＤ／ＤＶＤの生産ラインを増設する。MBILの2000年3月末時点の記憶装置製造能力は1億5000万ユニットだったが、第2次拡張計画の下、今会計年度内に7000万米ドルが投じられ、製造能力は3億8000万ユニットに拡大される。
第3次拡張計画下に追加投資される1億5000万米ドルの内、1000万米ドルは主要株主JF Electraが注入する新エクイティー、3000万米ドルは内部資金、残りは借入で賄われる。これによりMBILの出資構成は、Deepak Puri一族が26％、International Finance Corporation (IFC)、Warburg Pincus、JF Electraが各18％、複数の機関投資家が12％、一般投資家が11％になる。機関投資家には、UTI、HDFC、SBI、Prudential-ICICI、Birla Mutual Fundが含まれる。
SBI、IDBI、Exim Bank、IFC等の金融機関は貸付枠を設け、MBILの拡張プロジェクトへの融資を既に認めている。