【ニューデリー】独占／制限的取引監視委員会(MRTPC:Monopolies and Restrictive Trade Practice Commission)は、マハラシュトラ州プーナ拠点の地場二輪／三輪車製造大手Bajaj Auto Ltd(BAL)に地域的取引制限やディーラーに対する固定的な売上目標の強制を停止するよう命じた。
インディアン・エクスプレスが11月20日MRTPCの発表を引用し伝えたところによれば、ＢＡＬとAutomotive Manufacturers Ltdを告発した調査登録総監(DGIR:Director General of Investigation and Registration)は、ディーラーと被告により取り交わされた契約書には、制限的内容を有する条文が含まれていると指摘している。例えば、こうした条文はディーラーが営業する地域を規定するとともに、固定的売り上げ目標や再販価格の維持を規定している。このためDGIRは被告に契約条文の修正と、訴訟費用の負担を命じるようMRTPCに請求していた。
MRPTCは審査の結果、地域的制限に対する告発が立証されたとし、被告ら、取り分けＢＡＬに、この種の行為が依然として続けられているなら直ちに停止し、将来も繰り返すことがないよう命じた。それによると、ＢＡＬがそのディーラーに発行したアポイントメント・レターの序文には「Rajkot(グジャラート州)におけるディーラー」と記されており、地域的取引制限がなされたことを裏付けている。契約条文の不透明さはこの種の条文規定が末端において誤魔化しや細工に利用される可能性を示していると言う。
これに対して被告はラージコートにおけるディーラーの指名はラージコート外における販売を禁じておらず、アポイントメント・レターを商品が販売される地域を規定した契約と見なすことはできないと反論した。
固定的売上目標に関してもMRTPCは、被告は、適法性を立証していないとしているが、DGIRの主張も認めず、固定的売上目標と相反する事例として、1994年にディーラーが旧価格で車両を販売したことを提起している。