2000-11-20 ArtNo.24428
◆イスパット熱間圧延第2期工事の年内完成は金融アレンジの如何に
【カルカッタ】Ispat Industries Ltd(IIL)の株主は17日催された年次総会の席上、授権資本及び借入限度の拡大、2000クロー(US$4.32億)の私募調達、プロモーターによる252クロー(US$5446万)の新資本注入を承認した。これにより年産300万トンの熱間圧延コイル(HRC)プロジェクト第2期工事の金融アレンジが加速される見通しだ。
HRCプロジェクトの第1期分は今年4月1日に稼働したが、第2期分は主に新資金調達の遅れから、遅延している。ヒンドゥー・ビジネス・ラインが11月18日報じたところによると、IIL取締役会は年次報告書の中で、総コスト6587クロー(US$14.236億)のHRCプロジェクト第2期工事が2000-01年度内に完成するか否かは銀行及び内外の金融機関との金融アレンジが合意に達するか否かにかかっていると述べている。
IILのVivek Sett財務担当取締役によると、現在の3500クローの授権資本(普通株2500クロー+優先株1000クロー)は4000クローに、借入限度は6000クローから8000クローに、それぞれ拡大される。
一方、IILのPramod Mittal副会長兼MDは、年次総会の席上、IILとEnron India Regional Development Ltd(EIRDL)が51:49の出資率で設立したキャプティブ発電会社Ispat Energy Ltd(IEL)がEnron Energy Marketing Company Ltdと長期ガス購入契約を結んだことを明らかにした。ナフサに比べ割安でクリーンなガスの供給を確保したキャプティブ発電プラントは、HRC工場に対する安定した電力の供給を保証することになる。
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