2000-11-17 ArtNo.24419
◆フィリップス、新製品梃子にカラーTV市場シェア挽回目指す
【ニューデリー】家電メジャー、Philips Indiaはニュー・テクノロジー製品を梃子に、縮小傾向を辿るカラー・テレビジョン(CTV)市場シェアの挽回を図る方針だ。
インディアン・エクスプレスが11月16日伝えたところによれば、インド・インターナショナル・トレード・フェアに一連のニュー・テクノロジー製品を紹介したフィリップス・インディアのRajeev Karwal上級副社長(家電製品担当)は、「ニュー・テクノロジー製品、取り分けデジタル製品を梃子に売上の拡大を図る方針で、売上/利益の短期的動向は気にしていない」、「地元Onidaや韓国LGのサクセス・ストーリーから何ら脅威を受けておらず、新世代製品の投入により黒字転換は可能」と自信を表明した。
今回のフェアに展示された新製品にはワイヤレスFMデジタル・ワイドスクリーンTV、ハイ・デフィニション・リア・プロジェクトションTV、リアル・フラットTV DVDが含まれ、同社は来年半ばまでにインターネット・テレビジョンをインド市場に投入する計画だ。また数ヶ月前には、他社に先駆けデジタル・ナチュラル・モーションの第3世代デジタル・スキャン・セット(29インチ100Hz)を発売した。
しかし、フィリップスの幹部の1人はインド市場にデジタルTVが普及するようになるには、なお2年を要することを認めた。Suresh Sukumaran市場担当課長によると、当面この種の製品の価格は10万~60万ルピーに達するが、ボリュームの拡大により、コスト・カットを図る。例えばフィリップスのCinema Surroundは好評を呼んでおり、月間5000~6000台が販売されている。
フィリップスは現在インドCTV市場の5%のシェアを握っており、21インチCTVが同社CTV販売の45%を占めている。しかし白黒TVも引き続きフィリップス・インディアのテレビジョン販売全体の20%を占めていると言う。
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