2000-11-15 ArtNo.24386
◆国産軽戦闘機のテスト飛行、2010年以前は望み薄
【ニューデリー】国産軽戦闘機(LCA:light combat aircraft)プロジェクトのテスト飛行は、George Fernandes国防相の最近の声明に関わらず、今年12月に行われる可能性はなく、そればかりか2010年以前に実現することさえ期待できないようだ。
インディアン・エクスプレスが11月13日伝えたところによれば、当初の計画ではプロットタイプの飛行実験は1990年に行われ、1993-94年にはインド空軍に引き渡されるはずだった。しかし同目標は達成されず、テスト飛行は2000年12月に延期された。Fernandes国防相は先頃、プロットタイプは2000年12月に離陸すると再確認したものの、未だにプロットタイプの影さえ視界に現れない。
米国の経済制裁でF404エンジンとFBW(fly-by-wire)テクノロジーが手に入らなかったことが、計画遅延の理由とされているが、消息筋は、「スタート時点から様々な誤算が存在し、国内には必要な技術者も存在しなければ、政府のイニシアチブも欠如、計画遅延の理由は枚挙にいとまない」と指摘する。
インド空軍はLCAの性能そのものに懐疑を抱いているとされ、政府は1978年以来、22年間にわたり技術開発やエンジニアの給与に5億米ドル余を支出してきたが、無益なものに、大金を消費してきた可能性が有ると言う。
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