【カルカッタ】インド輸出入銀行(Exim Bank:Export-Import Bank of India)の民営化計画は大蔵省により原則的に承認された。
ザ・ヒンドゥー、インディアン・エクスプレス、エコノミック・タイムズが11月12日報じたところによれば、インド輸出入銀行のY.B.Desai重役(MD)はインド商業会議所(ICC:Indian Chamber of Commerce)が11日主催した金融機関代表の会議に出席後マスコミに対して以上の消息を語った。それによると、大蔵省銀行部の最近の会議で、輸出入銀行により提出された民営化計画の詳細が討議され、政府補助依存から抜け出す唯一の道として民営化が承認された。民営化計画の下、政府の持分は33%に縮小される。しかし民営化計画を実行する前に輸出入銀行法(Exim Bank Act)を改正する必要がある。またボトムラインに対する圧力から輸出部門に対する現在のレベルの資金援助を維持することはできないと言う。民営化により輸出入銀行の性格が変化するのかとの質問に、Desai氏は国際的に一般的な輸出入銀行としての性格は維持され、世界各国の輸出入銀行と同様な役割を担うことになると回答した。
なお、インド輸出入銀行はワシントン拠点の国際金融公社(IFC)及びドイツのWestLBと提携し、ファクタリングやforfeitingビジネスを手掛ける合弁会社を設ける。
一方、Desai氏は会議の席上、インドの今年上半期の輸出は目標(18%)を上回る22%の成長を見たが、中国、韓国、インドネシア、マレーシア、フィリピン等の主要ライバル諸国の輸出は同期間に平均30%近い成長を見ており、国際貿易のシナリオから孤立してインドの貿易成長を評価することはできないと警鐘した。
インド輸出入銀行の2000年3月末時点の払込資本と純資産は550クロー(US$1.24億)と1508クロー(US$3.26億)、1999-2000年度に信用を供与した輸出入札の額は1万6064クロー(US$34.7億)、実際に獲得した輸出契約の額は3444クロー(US$7.44億)を記録した。