SEAnews 2000-11-14 ArtNo.24366

【ニューデリー】中央統計局(CSO:Central Statistical Organisation)が10日発表した工業生産指数(IIP)統計によると、資本財部門の成長が9月にはマイナス2.7％、今年上半期(4-9月)にはマイナス1.1％の落ち込みを見、工業生産の持続的成長鈍化が一層明瞭になった。
こうした不振の主因としては、資本財部門のトップ・カテゴリー、自動車部門の成長鈍化、取り分けMaruti Udyog Ltd(MUL)の操業停止が挙げられる。自動車部門は10月も9月同様不振だったことから、資本財部門の低迷はなお持続しそうだ。
ザ・ヒンドゥー、エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレスが11月11日伝えたところによれば、基本財、資本財、中間財部門の成長は、昨年同期の2分の1に鈍化したものの、耐久消費財／非耐久消費財部門の好調に助けられ、ＩＩＰは依然として今年上半期に5.5％(6.4%)、今年9月に限っても5.4％(6.4%)の成長を保った(括弧内は昨年同期の数字、以下同様)。
各部門の成長率は基本財：上半期5.4％(5.3%)／9月5.9％(10%)、資本財：上半期－1.1％(9.7%)／9月－2.7％(0.8%)、中間財：上半期5.7％(9.7%)／9月5.2％(11.9%)、消費財：上半期7.7％(2.9%)／9月8.2％(2.6%)、耐久消費財：上半期21.6％(14.1%)／9月19.4％(11%)、非耐久消費財：上半期3.4％(0%)／9月4.5％(0.1%)。
金属製品／部品(機械・設備を除く)の9月の成長率は31.6％と最高をマーク、その他の製造業の17.7％、非金属鉱物製品の17.2％がこれに続いた。これに反して紙／印刷／出版関連産業は－17.4％、輸送機器／部品は－11.9％と、深刻な落ち込みを記録、木製品も－4.6％と不振だった。