2000-11-08 ArtNo.24331
◆ハルディア・ペトロケミカルを2社に分割、IOCに支配権益?
【ニューデリー】今年4月に試運転を開始した西ベンガル州政府とタタ一族及びChatterjiグループの合弁に成る石油化学コンプレックス、Haldia Petrochemical Ltd(HPL)は、エチレン/プロピレンを製造するナフサ・クラッカーの経営会社“Haldia Petrochemicals ”と、ポリマー、即ちポリエチレンとポリプロピレンを製造する“Haldia Polymers”に、それ自身を分割、前者の支配権益を国営石油会社Indian Oil Corporation(IOC)にオファーするもようだ。
エコノミック・タイムズが11月6日、消息筋の言として伝えたところによれば、企業分割の主な目的は第4のパートナーIOCの参加を求めることにある。既存パートナーの当初報じられた出資率はWest Bengal Industrial Development CorporationとChatterjee Petroleum of Mauritiusが各22%、Tata groupが7%で、残りの資本は公募と私募を通じて調達するはずだった。
消息筋によればナフサ・クラッカー部門の支配権益をIOCに提供する案には、HPLが抱える負債の主要部分をIOCに移転することが含まれる。HPLは約4000クロー(US$8.64億)の負債を抱え、多額の金利負担から深刻な財政難に直面している。HPLコンプレックスのコスト5170クロー(US$11.17億)は、3191クローの借入と1979クローの自己資本で賄われた。これからすれば借入/自己資本比率は1.7:1となるが、プロモーターはこれまでのところ1010クローしか払い込んでいない。このため金融機関が400クローの転換社債の引受を含む追加資金の注入により、ギャップを埋めている。したがって実際の借入比率は一層大きなものになっている。
HPLのTapan Mitra会長は、一部のプロモーターは新たに500クローのアドバンスを認めたと語ったが、詳細を明らかにすることを避けた。同氏によれば、企業分割は同社取締役会が検討する複数のオプションの1つで、まだ正式決定された訳ではない。目下専門委員会がこれらのオプションに検討を加えており、専門委員会の報告書に基づいて最終決定が下されると言う。
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