2000-11-07 ArtNo.24318
◆アンドラプラデシュ州のソフトウェア輸出志向ユニットが急成長
【ヴィシャカパトナム】アンドラプラデシュ州のソフトウェア輸出志向ユニット(EOU : export-oriented units)は州政府の梃子入れも有って、今年は長足の成長を遂げている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが11月4日、Vizag Export Processing Zone (VEPZ)開発主任を務め、州内のEOUを統括するK. Ratna Prabha女史の言を引用し報じたところによれば、州政府は最近ソフトウェアEOUに対するAPGSTスキーム下の消費税を免除した。このためソフトウェア輸出も今後急成長が見込め、州内の全てのEOUの輸出売上は昨年度の570クローから今会計年度末には700クローに達する見通しだ。
州内のEOUの数は、2000年3月末時点で約90社。これらには花崗岩、水産養殖、食品加工、化学、ソフトウェア、繊維、コーヒー、製薬、工学製品関連企業が含まれる。しかし新設されるユニットの大部分はソフトウェア部門に含まれ、今会計年度にEOUの認定を受けた50社中37社はVizagにソフトウェアEOUを設けることを計画している。
昨年度の売上トップは繊維部門EOUの148クロー(US$3198万)で、コーヒーEOUの120クロー(US$2593万)、花崗岩EOUの110クロー(US$2377万)と続くが、今会計年度はソフトウェアEOUがトップに浮上する見通しだ。
商工省と電子産業局が共同で250クロー(US$5403万)を投じ、Vizagに衛星通信地上基地を設け、VEPZ内と周辺のソフトウェアEOUにアクセス・サービスの提供を非公式に開始したことから、今会計年度はソフトウェアEOUの売上が急速に拡大するものと予想されている。
これまでソフトウェア企業にはVEPZとハイデラバードを結ぶ2mbps(メガビット毎秒)の光ファイバー・ケーブル・リンクを提供されてきたが、衛星地上基地は25mbpsのアップリンク、ダウンリンクを可能にする国際ゲートウェイとして、softlink、softpoint、softconファシリティーを提供する。ヴィシャカパトナム市内及びVEPZから半径20乃至30キロ以内に位置するソフトウェア輸出ユニットは衛星地上基地のデータコム・サービスを利用できる。この他、VEPZ内のSoftware Technology Parks of India (STPI)のワークステーションにインキューベーション・センターを設けることも計画されている。同スキームの下、ユーザーは月間契約料5000ルピーさえ払えば、無制限にデータコムを利用し、まったインターネットにアクセスすることができる。
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