1995-07-19 ArtNo.2425
◆<星>第2四半期の民間住宅価格僅かに上昇
【シンガポール】第2四半期の民間住宅価格は僅かに上昇したものの、取り引き件数は顕著に減少した。
不動産コンサルタント会社ジョーンズ・ラング・ウートン(JLW)によると、一等地(9/10/11区)の既存アパート/コンドミニアムの平方フィート当たりの平均価格は875Sドルに5.4%アップ、一等地以外のそれは600Sドルに5.3%上昇した。また一戸建て住宅は同600Sドルに7%、セミディタッチは590Sドルに5.4%、テラス・ハウスは800Sドルに4.6%、それぞれ上昇した。住宅賃貸市場の価格も一般に安定を維持している。
ERAリアルティーは、第2四半期の民間住宅取引量が昨年同期比25-30%減少したものと予想、リチャード・エリスも多くのディベロッパーが売り出しを控えていることから、今年通年の新規供給は当初同社が予想した1万2000戸を20-30%下回る8000-1万戸にとどまるものと予想している。JLWは第2四半期に売り出された住宅は、第1四半期のそれの半分以下の1160戸にとどまったと見ている。これにより上半期の供給量は4600戸となり、昨年通年の半分以下となっている。こうした中で、コンサルタントらは民間住宅価格が今後大幅に値下がりする可能性は少ないと予想、その理由として、堅調な経済成長、低金利、基本的に強い需要の他、予想される公共住宅2次市場価格の多少の値上がりに伴うクッション効果を指摘している。(ST,BT,LZ:7/18)
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