SEAnews 2000-10-27 ArtNo.24202

【ニューデリー】電力／鉄鋼／石炭／原油／石油精製／セメントの6業種から成るインフラストラクチャー部門は今年上半期(2000年4-9月)に昨年同期の8.8％を下回る7.2％の成長を記録、国内経済成長の鈍化を裏付けた。
インディアン・エクスプレス、ザ・ヒンドゥー、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが10月25日報じたところによれば、工業生産指数(IIP)全体の26.68％の比重を占めるインフラ部門の今年9月の成長率は8.3％を記録したが、昨年同月の13.9％を下回った。
ＩＩＰの10.17％の比重を占める電力部門の成長率は、昨年9月の16.6％から僅か1.9％に大幅に鈍化、今年上半期についても昨年同期の7.5％から3.3％に減速した。中でも水力発電部門は昨年同期の－2％から今年上半期の－2.8％に一層大きな落ち込みを見た。水力発電部門は特に8月と9月に、－18.2％と－6.7％の落ち込みを記録した。しかし火力発電部門は今年上半期に10％の二桁成長を実現、昨年同期の4.7％の成長を上回った。
ＩＩＰの5.13％の比重を占める鉄鋼部門は昨年同期の13.7％を僅かに下回る12.1％の成長を見、今年9月の成長率は16.5％と、昨年同月の16.2％を多少上回った。
ＩＩＰの4.17％の比重を占める原油生産部門は昨年上半期にはプラス1％の成長を記録したが、今年上半期にはマイナス1％に後退した。
ＩＩＰの3.22％の比重を占める石炭部門は昨年同期には1.5％のマイナス成長を記録していたが、今年上半期には8.9％のプラス成長を回復した。取り分け今年9月には昨年同月の－0.5％とは対照的な15.2％の成長をマークした。
ＩＩＰの2％の比重を占める石油精製部門は、今年上半期に29.2％の成長を見、昨年同期の19％を上回った。
しかし同じくＩＩＰの2％の比重を占めるセメント部門の上半期の成長率は昨年同期の18.9％から3.2％に鈍化した。