2000-10-25 ArtNo.24198
◆HCLテック、ソフト・アプリケーション開発会社の買収計画
【ニューデリー】Shiv Nadar氏に率いられるインフォテック企業HCL Technologiesは、前方統合計画の下、買収対象もしくは合弁相手を務めるソフトウェア・アプリケーション開発企業をを物色している。
インディアン・エクスプレスが10月23日伝えたところによれば、HCLテックのVineet Nayar副社長は同紙に以上の計画を語った。それによると良好な顧客基盤を有し、その顧客と長期的な絆で結ばれたソフトウェア企業が望まれる。買収や合弁事業の資金は米国預託証券(ADS)の発行を通じて調達する5億米ドルにより賄う。
この他、同社は顧客の隣接地により多くのオフショア・テクノロジー・デベロプメント・センターを開設する計画で、ADSにより調達された資金の一部は同目的に当てられる。HCLテックは現在世界各地に12のテクノロジ・デベロプメント・センターを擁し、これらのセンターは独立のビジネス・ユニットとして運営され得る。
インド政府は10月20日、HCLのADS発行計画を承認したが、ADSの発行期日は未定で、米国市場の復調を待っている。またニューヨーク証取に上場するか、ナスダックに登録するかも、まだ決めていない。
HCLテクノロジーは、ネットワーキング・ソリューション提供の他、中核となるソフトウェア・コンポーネントの開発やソフトウェア・エンジニアリング・サービスを手掛けている。
主要顧客はアプリケーション・デベロプメント企業か、ネットワーク・ソリューション企業。企業買収を通じてこうしたエンド・ユーザーにソリューションを提供する際の中核技術を補強することができる。将来的には中核技術製品のライセンスを提供することも計画していると言う。
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