【カルカッタ】国営炭鉱会社Coal India Ltd (CIL)と国営Oil and Natural Gas Corporation (ONGC)は、西ベンガル州のRaniganj炭鉱周辺116平方キロの地域の少なくとも10鉱区に大量の炭層メタン(CBM:coal bed methane)が存在することを確認したと発表した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが10月19日伝えたところによれば、CBMの共同開発を計画する両社は昨年8月に専門チームを設け、Raniganj炭鉱を皮切りにCBMの埋蔵量調査を開始、現在はビハール州のJharia炭鉱の調査を進めている。
調査チームの報告によれば、Tamla A&C、Ichapur、Tilaboni、Dashinkhanda、Andal、Kalidashpur、Narainkuri、Ardhagarm、Raniganj、Madanpurの10鉱区には、最低174億立米、最高221億立米のCBMが存在し、商業ベースの開発が可能である。この内Tamla鉱区の埋蔵量は82億1300万~95億4600万立米にのぼり、開発が最優先されるべきだが、Andal鉱区における掘削が既に行われていることから、Andal鉱区における炭層中心部の抽出テスト、記載岩石学的特徴の分析、その他のテストを先ず行う必要があると言う。
CIL筋によれば、外国コンサルタントを指名し、今月末にも完成する予定の調査チームの最終報告に対する評価を委託、来年初には事業化調査を開始する計画だ。CBMの商業開発はインドでは初めてのため、CILもONGCも、合弁会社の設立に先立って、慎重な調査を進めていると言う。