【カルカッタ】Haldia Petrochemicals Ltd (HPL)の少数権益を握るタタ・グループは株式担保貸し付け(advance against equity)方式により既にHPLに17クローの新資金を注入した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが10月14日報じたところによれば、西ベンガル州政府のAshim Dasgupta財務部長は13日HPLのTapan Mitra会長と会談後記者会見し、以上の消息を語った。それによるとHPL取締役会は9月6日の会議で250クローずつ2期に分けて500クロー(US$1.08億)の増資を行うことを決めており、州政府はWest Bengal Industrial Development Corporation (WBIDC)を通じて近く107クローを払い込む。しかしWBIDCの対等出資パートナーChatterjeeグループからはまだ如何なる意思表示も受けていない。
HPLのプラントは過去2週間操業を停止しているが、高密度ポリエチレン・プラントとリニア低密度ポリエチレン・プラントを除き他の全てのプラントの点検が完了したことから、全プラントの操業を再開する方針だ。しかし州政府としてはHPL経営陣に操業再開問題に関して如何なる圧力も加える考えはない。
Indian Oil Corporation(IOC)にHPLへの出資を求めると言う提案がなされているが、州政府としては資本構成の如何なる変更にも反対する。同意思は近く組織される委員会に伝えられる。IOC、州政府、チャタジー・グループ、タタ・グループ、Industrial Development Bank of India(IDBI)の代表が参加して新設される当該委員会は、プロモーター全員の意見を聴取した上、同問題に裁定を下す。
ダスグプタ氏はHPLが運転資金不足から操業を停止したとの説を否定、ある種の技術問題を克服するための措置であると説明した。プロジェクトのスタート時点にトン当たり157米ドルだった原料ナフサの国際価格が305米ドルに高騰したことが、HPLのボトム・ラインに如何なる影響を及ぼすかに関して同氏はコメントを控えた。