【ニューデリー】資本財部門の急激な成長鈍化が今年初5ヶ月(4-8月)の工業部門のパフォーマンス全体に影響、工業生産の伸びは昨年同期の6.2%から5.3%に後退した。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン及びザ・ヒンドゥーが10月13日、中央統計局(CSO)のデータを引用し伝えたところによると、資本財部門の今年初5ヶ月の成長率は昨年同期の11.8%からマイナス0.8%にダウン、中間財部門の成長も昨年同期の9.3%から5.7%に鈍化した。しかしながら消費財部門7.5%(3%)と基本財部門5.1%(4.4%)は、昨年同期を上回る成長を見た(括弧内は昨年同期の数字。以下同様)。また消費財部門の中では耐久消費財の成長が22.1%(14.8%)と好調だった反面、非耐久消費財部門の伸びは3%(0%)にとどまった。
8月に限って見ると、基本財4.3%(6.7%)、資本財2.1%(12.4%)、中間財7.3%(8%)、消費財5%(5.4%)と、いずれも昨年同月の成長率を下回った。また消費財の中では耐久消費財が16%(16%)、非耐久消費財が0.8%(2.4%)の成長を見た。
インド経済監視センター(CMIE:Centre for Monitoring Indian Economy)はこれ以前に今年第1四半期(4-6月)の資本財部門のゼロ成長に警鐘を鳴らしたが、その後も同部門の不振は持続している。