【カルカッタ】国営Steel Authority of India Ltd(SAIL)傘下の最も高収益を上げるBhilai Steel Plant(BSP)は深刻な水不足に直面しているが、マドヤプラデシュ州政府が11日夜、BSPのMaroda貯水池に通じる水路に放水を行ったことから、状況は多少緩和した。
BSPの安定操業の上からは少なくとも15日分の水を確保する必要があるが、当該貯水池の水は5日分を割り込み、周辺タウンシップへの給水にも事欠く状況になっていた。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが10月13日伝えたところによれば、BSPのV. Gujral重役(MD)は同紙に「州政府の給水により、今や6日分の操業に応じられるレベルが回復された」と語った。BSPはTandula complexの貯水池とMahanadi River Projectに水供給を依存している。州政府の支援で状況は僅かに改善したとは言え、不十分な降雨量に伴う水不足は次のモンスーン・シーズンまで、さらに8ヶ月持続する見通しだ。
貯水池の水の30%はBSPに、残りの70%はBSP以外に供給されている。目下BSPの操業は続けているものの、タウンシップへの水供給は1日45分に制限されている。
ちなみにBSPの生産規模は大幅に拡大されたが、節水やリサイクルを通じ、BSPの水使用量は1987-88年の9.7TMCから現在の3.6TMCに縮小したと言う。