2000-10-13 ArtNo.24065
◆中央銀行、景気退潮確認、銀行ポートフォリオ補強策等発表
【ムンバイ】中央銀行Reserve Bank of India(RBI)は10日、2000-01年度国内総生産(GDP)の成長見通しを、今年4月に発表した6.5-7%から6-6.5%に下方修正するとともに、金融システムと市場を補強する一連の施策を発表した。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、デカン・ヘラルドが10月11日伝えたところによれば、中央銀行は今年第1四半期(4-6月)のGDP成長率が昨年同期の6.9%から5.8%に鈍化したことから通年の成長予測に見直しを加えた。
しかしBimal Jalan総裁は、「インフレは何ら警戒すべき状況になく、流動性も良好で、近い将来金利を引き上げる必要は存在しない。インフレ動向と石油の国際価格は引き続き注視する必要があるが、センシチブなコモディティーや製造業製品を含む全般的な需給動向は良好な状況を保っている」と、依然楽観的見通しを示した。
Jalan総裁はまた、銀行の株式市場参入の最終ガイドライン/銀行の投資評価規則/輸出収入外貨勘定口座(EEFC:export earners foreign currency Accounts)ファシリティーの修復等に関わる諸施策を発表した。しかし公定歩合(Bank Rate)と現金準備率(CRR)は据え置かれた。
銀行界やトトレーダー筋は、RBIのステートメントは景気の後退を認めた以外、取り立てて新鮮なものはないとコメントしている。
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