SEAnews 2000-10-12 ArtNo.24063

【ニューデリー】服地業界の老舗S KumarsはCinnamonブランドの紳士服をインド市場に投入するとともに、新人スター、リティック・ローシャン(Hrithik Roshan)をブランド・アンバッサダーに起用、積極的なプロモーションを開始した。
エコノミック・タイムズが10月10日伝えたところによれば、S Kumars SynfabsのNitin Kasliwal重役(MD)は、同紙に「ブランド・アパレル市場進出は長年の夢で、業界の将来もまたそこにある」と語った。それによると同社は今年、ハイ・ボルテージのブランド・ビルディング・キャンペーンに12クロー(US$262万)を投じる計画で、来年はさらに12クローを追加投資する。既製服産業は年率20％の成長を遂げているが、シナモンは中産階級のアパーエンド・グループに照準を合わせている。Park AvenueやPeter Englandとシェアを競うことになる。シナモンはシャツやトラウザーに限らず、カジュアル・ウェア、スポーツ・ウェア、ラウンジウェア、イナーウェアから、サングラス、ベルト、香水等のアクセサリーまで、完璧なワードローブ・ソリューションを提供する。
将来的には、女性ブランドや小児用ブランドの他、専ら高所得層をタゲットにしたReid & Taylor既製服の発売も計画している。これらの商品は当面全国のマルチ・ブランド・ストアを通じて販売するが、2年後にはフランチャイズ専門店チェーン120店を全国に展開する計画だ。
S Kumars繊維部門の今年の予想売上は640クロー(US$1.4億)、内ブランド既製服売上が300クローを占める見通しで、向こう4年間にブランド既製服市場の15％のシェア獲得を目指す。
Kasliwal氏はブランド・アンバッサダー、ローシャン・ジュニアの契約料を明かにすることを避けたが、観測筋は6～8クローと予想している。リティック・ローシャン氏は今年公開された「Kaho naa...pyaar hai(愛してるって言ってくれ)」の主役に抜擢され、一躍スターになった。同作品の監督は父親のラケーシュ・ローシャン氏。