2000-10-06 ArtNo.24003
◆ラジャン・ラヘジャ、グラバスに続きパビリオン・チェーン展開
【ムンバイ】昨年、タミールナド州のチェンナイとマドヤプラデシュ州のインドールにマルチ・ブランド・アパレル・ストア“Globus”をオープンしたRajan Rahejaグループは、来年はマハラシュトラ州ムンバイとデリーにGlobusストアを増設するとともに、“Pavilion”と命名した第2のリテール・フォーマットを導入、小売ビジネスの拡大を図る。
エコノミック・タイムズが10月5日報じたところによれば、近くチェンナイ市内に第1店がオープンする予定のパビリオンはパビリオン・ブランドのVFM(value-for-money)商品を揃えたアパレル・リテール・チェーン。床面積1万~1万2000平方フィート、ストック1万5000点と、グラバスに比べると小さめ。グラバスの店舗面積は3万5000平方フィート、ストックは16万点にのぼる。
グラバスのVed Prakash Arya重役(CEO)によると、市場調査の結果、少なからぬ買い物客がVFM(買い得商品)志向で、ブランドには拘泥せぬことが明かになった。この種のVFM志向の顧客は決して低所得とは限らず、様々な階層に遍く存在するが、一般の店舗はこの種の顧客を無視している。このためこうしたVFM志向のショッパーは通常ムンバイのファッション・ストリート等の小店舗で買い物をしており、パビリオンはこの種の顧客をターゲットにしている。
また多くの大規模小売店はマルチ・ブランド商品を1カ所で販売しているが、パビリオンはこれとは対照的にあらゆるカテゴリーの商品をワン・ブランドで提供する。西欧ではGapやTommy Hilfigerが同様の戦略を採用している。Tommy Hilfigerは特定セグメントの顧客に照準を合わせるのではなく、全てのセグメントの顧客が共通に備えるある種のアティチュードに着目している。このためパビリオンもメンズウェアから小児用品まで、幅広いVFM商品を取り揃える計画と言う。
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