2000-10-05 ArtNo.23987
◆外国機関投資家の関心冷却、上半期の投資42%ダウン
【ムンバイ】外国機関投資家(FII)による今年上半期(4-9月)のインド資本市場への投資額は昨年同期の3403クローから1980クロー(US$4.326億)に42%下降、FIIのインド市場に対する関心の冷却を窺わせた。
インディアン・エクスプレスが10月3日伝えたところによれば、FIIは年初2ヶ月には依然としてネット・バイヤーだったが、ルピー相場下落に対する懸念から6月以降ネット・セラーに転換した。
今年初6ヶ月の株式市場への純投資額は2283クローと、昨年同期の3603クローから37%下降した。FIIは債券市場では引き続き306クローのネット・セラーで、昨年同期の200クローからさらに53%下降した。
ボンベイ証取(BSE)センシチブ指数(SENSEX)は今年2月には6000ポイントをマークしたが、5月には4000ポイントを割り込んだ。しかし現在は4000ポイントを僅かに上回るレベルで推移している。
FIIは9月7日には過去最高の510クローのネット・セラーとなったが、同月11日には一転して983クローのネット・バイヤーになった。結局9月を通じた純投資額は218クローにとどまった。
FII投資は今年初はポジティブな動きを見せ4月には純投資2587クローをマークした。しかし米国連邦準備率の引き上げで5月の純投資は253クローに急降下した。
その後2ヶ月は原油の値上がりとルピーの値下がりで、FIIはインド市場から足を遠のけたが、インド中央銀行が7月21日に金利を引き上げ、ルピーの値下がりに歯止めをかけたことから8月にはFIIがインド市場に復帰、前月のマイナス122クローから一転して1259クローの純投資が記録されていた。
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