2000-10-04 ArtNo.23963
◆セメント業界、ディーゼル/燃料油値上がりの影響注視
【チェンナイ】最近のディーゼル油の値上がりはセメント業界のコスト構造に僅かな影響を及ぼすにとどまるが、燃料油(furnace oil)や低硫黄ディーゼル油(LSHS)の値上がりの影響は比較的大きく、石油製品値上がりの影響は小さくなさそうだ。
インディアン・エクスプレスが10月2日報じたところによれば、ディーゼル油値上がりに伴う輸送コストの上昇はセメント1トン当たり平均20ルピー、従って1袋当たり1ルピーにとどまる見通しだ。しかし輸送距離の長いLarsen and Toubro(L&T)やAssociated Cement Companies Ltd(ACC)の受ける打撃は大きく、Madras cements、India Cements、Gujarat Ambuja、Chettinad Cementsの受ける影響は軽微と見られる。
一方、燃料油やLSHSの値上がりの電力業界に及ぼす影響は大きく、キロ・リッター当たりのコストは6600ルピーから9000ルピーに上昇する。これから換算するとセメント1トン当たりのコストは50ルピー、1袋当たり2.50ルピーの上昇率となる。従ってこの種のコストを合計するならその負担は決して軽くない。
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