2000-10-03 ArtNo.23945
◆首相、第10次5カ年計画の成長目標を9%に引き上げ指示
【ニューデリー】バジパイ首相は計画委員会(Planning Commission)に第10次5カ年計画の国内総生産(GDP)成長目標を第9次5カ年計画の6.5%から9%に引き上げるよう指示した。
エコノミック・タイムズ及びヒンドゥー・ビジネス・ラインが10月1日報じたところによれば、首相は先週土曜に催された第9次5カ年計画中期見直し会議の席上、第10次5カ年計画期間に年率9%の成長を実現するため必要な一切の措置をとらねばならないと督励した。ちなみに計画委員会は第10次5カ年計画の目標成長率を8%に設定していた。
首相によれば、9%の成長は、既存の政策に大きな変革を加えた後、初めて実現できる。このため関係する問題に全面的な検討を加え、中央政府と地方政府がそれぞれの領域でなすべきことを把握せねばならないと言う。
計画委員会のKC Pant副議長が会議後記者会見し語ったところによると、第9次5カ年計画期間の6.5%の成長目標を実現するには、2000-01年度に7.1%の成長を達成されねばならない。それには農業生産の5.7%、製造業の10.5%、貿易の7.85%の成長が必要と言う。
インド政府は当初2年間の経済成長の鈍化から第9次5カ年計画の目標を7%から6.5%に下方修正したが、1999-2000年度の成長は6.4%にとどまった。シンハ蔵相はこれ以前に2000-01年の成長率を6.5%と予想しており、第9次5カ年計画期間を通じた成長率が目標の6.5%に達する可能性は遠のいたものと見られている。
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