SEAnews 2000-09-29 ArtNo.23925

【ムンバイ】英国拠点のBlue Circle Industriesとの商談が破談に終わったことからSK Birlaグループは、フランスのメジャー、Lafarge及びイスラエル企業Nesher Israelと、赤字経営のMysore Cementsの権益売却交渉を進めているようだ。
エコノミック・タイムズが9月28日伝えたところによれば、セメント／繊維／保険事業等を手掛ける年商80億米ドルのイスラエル企業Clal Industriesの傘下に属し、年産700万トンのセメント製造能力を有するネッシャーは、既にカルナタカ州バンガロール拠点のマイソール・セメントに10％出資しており、コンソーシアムの一員としてマイソール・セメントの権益買収に加わることを認めたものの、買収の規模から単独買収は考えていない。SK Birla会長もエコノミック・タイムズのインタビューに対してネッシャーがコンソーシアムに加わる可能性を否定しなかった。こうした点からラファージュがコンソーシアムをリードする見通しだ。ビルラ・グループはI-Secにマイソール・セメントのバイヤーを見出す作業を託している。
マイソール・セメントはカルナタカ州Tumkur、マドヤプラデシュ州Damoh、ウッタルプラデシュ州Jhansiに製造施設を擁し、合計製造能力は210万トン、アナリストはトン当たり70～75米ドルの値が付くものと予想している。同予測値からするとマイソール・セメントの評価額は600クロー(US$1.31億)となり、ラファージュが年産240万トンのRaymond cementを買収した際の750クローを下回る。