SEAnews 2000-09-28 ArtNo.23904

【バンガロール】アンデルセン・コンサルティングの支援下に資本再編に取り組むカルナタカ州拠点の地場民間鉄鋼会社Jindal Vijaynagar Steel Ltd (JVSL)は、未返済ローンの資本への転換を提案しており、同提案が受け入れられるならIDBIやICICIに率いられる金融機関の持分が拡大する他、機械／エンジニアリング・メジャー、Larsen and Toubro(L&T)もＪＶＳＬの7％のシェアを握る可能性がある。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが9月26日報じたところによれば、資本再編計画が完了すれば現在の3.01：1の負債／自己資本比率は1.75：1に下降する。同比率は昨年は4.87：1に達していた。自己資本と他人資本から成る総資本は6144クロー(US$13.425億)で、再編後の借入の額は3910クローに縮小する。現在プロモーターは直接276クローを出資するとともに、子会社を通じて間接的に500クローを投資している。
消息筋によれば、ＪＶＳＬは当初国際預託証券(GDR)及び米国預託証券(ADR)の発行を通じ新資金の調達を計画、株主の認可も得たが、ＧＤＲ／ＡＤＲの発行は見送られた。
アンデルセン・コンサルティングが最近提出した報告によれば、資本再編後の向こう15年間の予想される内部収益率(IRR:Internal Rate of Return)は約15％で、コスト競争力も低コスト業者の定評を有するTata Steelに比肩する。
ＪＶＳＬの現在の生産コストはトン当たり180米ドルだが、今年末に第2期拡張プロジェクトが完成すれば、一層下降。年間生産能力は現在の80万トンから160万トンにアップする。同社の350万トンのペレット工場も来月稼働する予定だ。