【Thiruvananthapuram】ケララ州政府はKochi/Munnar間にハイテク・ナリッジ・コリドーを設け、バイオテックや研究開発(R&D)に携わる機関/企業を誘致する計画だ。
エコノミック・タイムズが9月25日伝えたところによれば、最近マイクロソフトのビル・ゲイツ会長と会談した州政府のP J Joseph教育部長は同紙に以上の消息を語った。それによると、同コリドーは、某米国拠点の企業が敷設する海底ケーブルを利用することにより、高速なインターネット・コネクションを確保できる。Kochi近郊Cheraiに海底ケーブルの上陸基地が設けられる。
ケララ州はコリドーを設けることによりバイオ企業を誘致し、州内の豊富・多彩なバイオ資源を活用できる。コリドーはまた研究機関の誘致も目指している。
しかし、道路沿いの国有地や地方政府所有地に無料でケーブルの敷設を認めるいわゆる“right of way”の原則を採用せぬことから、広帯域通信網構築レースで、ケララ州は他の南部諸州に後れをとっている。例えばWorldTelのケーブル敷設計画はほとんど棚上げされ、BPLのプロジェクトもまだ認可されていない。しかし州政府情報技術(IT)部門の幹部は、州当局は間もなく方針を決定するとしており、“right of way”問題ではタミールナド州政府の方針を踏襲する見通しだ。
Joseph氏によると、州政府はまたインド工科大学(IIT:Indian Institute of Technology)やIndian Institute of Management(IIM)等の指導的教育機関の協力も得て専門職を養成するバーチャル・ユニバーシティーを設ける計画で、それとは別に向こう3年間に100カ所に遠隔教育センターも開設する。この他、州内の60万人の学童にコンピューター教育を施す計画の第1期プロジェクトとしてマイクロソフトは既に1000人の教師に関係訓練を施したと言う。