SEAnews 2000-09-27 ArtNo.23890

【ムンバイ】世界銀行はマハラシュトラ州ムンバイ市におけるIndian Railwaysの野心的な郊外鉄道プロジェクトに7000クロー(US$15.3億)を融資する見通しだ。
エコノミック・タイムズが9月25日報じたところによれば、関係融資はCentral RailwayとWestern RailwayのネットワークをIndian Railwaysから分離、Mumbai Rail Vikas Corporation(MRVC)として独立させた後に提供されるものと見られる。
ＭＲＶＣはムンバイ市の鉄道交通システムのオーバーホールを目指すムンバイ都市交通計画(MUTP)IIプロジェクトの中核を成し、Borivili／Virar間の複々線化や電気システムのアップグレードが計画されている。
一方、MUTP-IIプロジェクトに対する世界銀行の融資を阻害する行為は即時中止すべきだとの中央政府閣僚の呼びかけの結果、港湾地区のCentral Railway沿線に形成されたスラム街の撤去作業は暫時ストップされた。鉄道所有地を占拠したスラム住民のリハビリテーション計画を視察するためムンバイ市を訪れた世界銀行チームのメンバーは、「ＭＲＶＣへの融資は、スラム住民リハビリテーション計画に対するIndian Railwaysと州政府の努力の如何にかかっている」と語った。世界銀行チームはスラム住民のリハビリテーション計画の他、融資金の回収メカニズムにも強い関心を見せていると言う。