【ムンバイ】値下げ効果に伴う9月の売上拡大を期待した自動車メーカーらは、8月実績をさらに下回る不振な市況に直面、苦境に立たされている。
市況の落ち込みにも関わらず、Ford India Ltd(FIL)やMaruti Udyog Ltd(MUL)は10月に値上げを予定、Hyundaiも値上げを検討しているようだ。エコノミック・タイムズが9月25日伝えたところによれば、MULは来月Maruti 800、Omni、Wagon R LXの値上げを予定、FILは全てのIkonモデルをほぼ1000ルピー値上げする。
販売不振を打開する狙いから今年6月にこれら3モデルの値下げを行ったMULは、売れ行き回復に乗じて再値上げを行う考えだったようだ。またFILはルピーの値下がりに伴うエンジン部品の輸入コスト上昇を補填するため値上げを準備している。しかし両社とも8月、9月に期待した売れ行きの回復が実現しなかったことから、計画通り値上げすべきか否か選択を強いられている。残された望みは9月末に売上が急増することぐらいだが、9月後半の16日間はヒンズー教徒が不吉とするShraadhに当たり、インドでは同期間は買い物や投資を行わないのが慣行になっていると言う。