【ムンバイ】玩具産業振興全国計画(NPDTI:National Programme for the Development of the Toy Industry)の下、デリー近郊ウッタルプラデシュ州Greater Noidaにアジア初の玩具設計学院“International Toy Designing Development Institute”が設けられる。
エコノミック・タイムズが9月22日報じたところによれば、Greater Noida Industrial Development Authority (GNIDA)のBrijesh Kumar重役(CEO)は同紙に以上の消息を語った。それによるとこの種の学院の創設は、数年前のスペインに続き世界的にも2番目。
今月21日に発足したNPDTIは向こう2年間に地元玩具産業の基盤を形成することを目標にしており、Development Commissionerが120万米ドル、Toy Association of Indiaが25万米ドル、インド小規模産業開発局(SIDBI)が25万米ドル、GNIDAが50万米ドルを拠出、玩具設計学院の創設の他、業界の技術向上や市場開拓が図られる。
トーイ・シティー構想は、産業とマーケットの直結を目指したもので、125エーカーの敷地には研究開発(R&D)センターや検査施設も設けられる。玩具設計学院で市場のニーズに応じて描かれたデザインは、隣接する工場に回される。トーイ・シティーには既に製造業者85社が進出、400クロー(US$8740万)を投じており、一部の大手企業もプロジェクトに関心を示している。
世界の玩具市場は2005年までに1500億米ドルに達すると見られ、少数の大手企業が市場をリードしている。しかしこれらの大手企業は一般に製造業務を手がけず、未組織の中小企業に委ねられている。現在インド国内にはこの種の小企業が約800社存在する。目下のところ世界市場は中国、台湾、韓国、香港、タイにより支配されているが、NPDTIによりインド玩具産業の成長に弾みがつく見通しだ。
インドの玩具輸出は1995-96年の290万米ドル、96-97年の1500万米ドル、97-98年の1600万米ドルと成長基調を辿っている。