2000-09-25 ArtNo.23860
◆Wheelsインディア、乗用車販売と輸出の好調から好業績期待
【チェンナイ】自動車の値上がりや燃料価格の上昇でトラック輸送会社の商用車需要は減退したものの、乗用車の国内販売や輸出が復調したことから車輪サプライを手掛けるWheels India Ltd(WIL)は業績の改善を見込んでいる。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが9月22日伝えたところによれば、WILのS. Ram重役(MD)は年次総会後以上の見通しを語った。Ram氏によると第1四半期の同社の販売は横這いだったが、第2四半期には上昇に転じており、下半期はさらに良好な売れ行きが期待できる。今年の輸出は昨年の37クローから45クローに拡大するものと予想される他、国内乗用車販売の成長基調も好材料になっている。同社はMaruti Udyog Ltd(MUL)とDaewoo以外の全ての乗用車に車輪を供給している。
Caterpillarへの車輪納入を手掛けるTitan Europe LtdがBTRの買収を通じてWILの36%のシェアを握ったことから、WILは今年はCaterpillar向けに約10クローの製品を輸出、Caterpillar向けの輸出はさらに拡大する見通しだ。
現在資本金9.87クロー(US$215万)のWILにはTVSグループが49.7%、Titan Europeが36%、金融機関が5%を出資、残りの9.3%のシェアは一般投資家が握っている。
WILはまた、BTRのアンチ・バイブレーション・ビジネスを買収したスウェーデン拠点のTrelleborgとも技術提携交渉を進めている。BTRは現在WILにエア・サスペンション・セットを供給している。もしTrelleborgとの協議が妥結すれば、WILはインドでエア・サスペンションの製造を手掛けられ、地元部品使用率の向上とコスト削減につながる。WILは主に民間長距離バス業者向けに250セットのエア・サスペンションを供給しており、国内生産後、この方面のビジネスは一層拡大するものと見られる。
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