【ニューデリー】インドの8月の乗用車販売は消費支出の減退から5万3272台と、昨年同月の5万8138台に比べ8.3%の落ち込みを見、市況回復に対する業界の期待は裏切られた。しかし7月の13.3%の下降に比べ落ち込みの速度は鈍化した。
エコノミック・タイムズが9月22日、インド自動車製造業者協会(SIAM:Society of Indian Automobile Manufacturers)発表のデータを引用して報じたところによれば、今年初5ヶ月(4-8月)の乗用車販売は、昨年同期の24万2200台から24万4366台に0.9%増加、依然成長基調が維持された。こうした不振の原因としては、ほぼ55%の成長を見た1999-2000年度の数字が元々ハイレベルだったこと、また今年に入って以来の消費者支出の減退が挙げられる。今年上半期の全般的パフォーマンスは貧弱だが、例年上半期は閑散期として知られ、下半期に回復が見られることから、自動車業界は残る数ヶ月に期待を寄せている。
今年初5ヶ月の乗用車販売が依然成長基調を維持したのに反して同期の商用車販売は5万3459台と、昨年同期の5万5054台に比べほぼ3%下降、8月に限っては昨年同月の1万2317台から1万1011台に11%ダウンした。商用車販売の落ち込みは、産業活動全般の減速を反映したものと見られる。